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創業69年の経験と実績のもと生地手配から加工・プリント
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生地(布)へプリントする際のプリントデータに関する予備知識について

プリント可能なデータの種類
プリント工場の持つプリンターの専用ソフトによって変わりますが基本的にはアドビ社のイラストレーターもしくはフォトショップのソフトを使用したデータを用いることが多いです。拡張子でいうと『ai』『eps』『PDF』『PSD』『JPEG』のファイルを使用することが多いです。

こちらでサイズを変えたりプリント色の調整をしたりすることが多いためイラストレーターのソフトで製作したデータでアウトライン化されている『ai』の拡張子の物が最もこちらで簡単に調整しやすいです。ただし拡張子が『ai』でもプリントデザインのロゴが『PSD』や『JPEG』のデータをリンクして貼り付けている場合には個々の色調整はできるもののデータ個々の解像度によっては拡大してプリントするのに解像度が足りないケースもあります


写真データ(PSD・JPEGなどの拡張子)はプリントをするサイズ(=プリント原寸大)で解像度が最低でも120dpi必要になります。これ以下の場合にはプリントした時にモアレのような現象が起きたり文字であれば『ー』部分などの直線も歪んでプリントされてしまう場合があります。

よくある勘違いでプリントデータは300dpiの解像度があると言われても、そのデータのサイズが5cm角程度の物である場合、それを50cm角の10倍まで拡大してプリントする場合には、それに準じて解像度も低くなってしまうためプリントデータとしては解像度の低いデータとなってしまうこともあります。また設計デザイン・建設業界とは違うのでCADデータでの出力はできません

プリントの色指定について
プリントの色を指定して頂く理由としてプリントデータはそれを見るパソコンの画面によって見える色が変わってしまうため、お客様・弊社・プリント工場でプリント色を共有するために必要になります。特にプリント工場は自社のプリンターの出力される色がパソコンのモニターに再現されるように調整している所もあるため、それぞれのパソコンで画面を見ながら話をしても色の認識がズレたまま進行してしまう可能性があります。

細かい話になるとプリント工場が使用するプリンターやインクによっても同じプリントデータでも出力される色が変わる可能性があります。そのためパントーン(pantone)やディック(DIC)などのカラーチップから選んで指定して頂くことが多いです。もしくはパンフレット・カタログ・封筒・名刺など清刷りしてあるものをお借りして色合わせすることも可能です。このようにすればお互いに色の共通認識ができます。ただし細かな色調整を求められる場合にはイラストレーターでアウトライン化されているデータで入稿して下さい。CMYKなどから細かく調整することが可能です。

プリント工場にもよるのかもしれませんが弊社でお願いしているプリント工場はRGBでの調整はあまりしていません。写真データの場合、色調整をしてもデータ自体の解像度が低いとぼやけたような変な混ざった色などが出力されるケースもあります。その場合にはこちらでどうすることもできなくなってしまいます。また写真画像などで何色も使用されいてるデータの場合、1色を調整すると他の色も変わってしまうため全体的な雰囲気を変える程度しかできません。紙と生地(布)では質感が違うので同系色でも色の見え方が光の加減や生地の凹凸によって変わります。

その点は予めご了承下さい。プリントの色調整は簡単に合わせられるものではないので別途費用は掛かりますが数パターンのサンプル出力をしてイメージに近いものを選んでもうらうことも可能です

プリントデータの入稿方法
10MB以内であれば、メールに添付して頂いても大丈夫です。ただしメール送信時にデータサイズに付随して送信サイズは大きくなることもあり、そのために容量をオーバーしてメールで送信できない場合もあります。PSDファイルなどで容量が大きい場合にはレンタルサーバーやクラウドサービスを利用してデータをアップロードして頂き、そのデータのダウンロードURLを教えて頂ければこちらで確認致します。

またお客様により社内規定上データのアップロード等が行えない場合にはCD-ROMなどを弊社までお送り頂ければと思います。その際にプリント運用マニュアルなどあれば一緒にお送り頂ければ助かります。レアなケースとしてイラストレーターのaiやepsデータそしてPSDデータでいろんな画像をリンクさせて表示している場合や画像を重ねて表現している場合、弊社やプリント工場のPCでデータを開いた時に見え方が変わってしまうことがあります。

できましたら一緒にプリントするのと同じデザインのJPEGなどの小さいサイズの写真データを一緒に添付して頂ければ、こちらで見え方が変わっていないか照合作業ができます

プリンターについて
生地へプリントする場合、昇華転写・圧着転写・インクジェットなどそれぞれプリンターのメーカーがあり機種があります。同じメーカーの同じ機種でも使用するインクがプリントする工場によっても違う可能性があり、そのことで当然出力される色が変わる可能性があります。

そのあたりは、普段のオフィスのプリンターでも機種が違えばプリントされる色が変わると思いますが業務用のプリンターでは更に全然別物というくらい変わる可能性があります。そのため他社のプリント工場で昇華転写用に調整したデータをもらったとしても同じ色が出る確率は低いと思って頂いた方が良いです

プリントの版・データの保管について
プリントの版は毎月や2ヶ月毎など定期的にご注文頂ける分のみ長期保管いたしますが通常は1ヶ月〜3ヶ月以内に破棄してしまいます。というのも毎月弊社だけでも20〜30枚程度は版を製作してもらっていてプリント工場はさらに数倍の量を版製作しているため、保管スペースがいっぱいになってくると新たな版を保管するために破棄していきます。

データも同じようにどんどん溜まってしまうため不定期的に削除していきます。通常は1ヶ月〜3ヶ月以内に削除していきます。お借りしたCDROMやMOは商品納品時に返却させて頂きます。プリント色のデータ調整をした物が残っている限りは同じ色での出力が可能ですがプリントデータ破棄後には再度データ調整が必要になり微妙に出力する色が変わる可能性もあります。この点は予めご了承下さい

事業領域
ディスプレイ事業