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創業69年の経験と実績のもと生地手配から加工・プリント
縫製まで請負うファブリック・エージェンシー(生地の代理店)


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生地の反物は送れない!?
生地(布)の反物(たんもの)。想像できるでしょうか。通常生地は紙管と言って筒状の物に巻き付けてトイレットペーパーのような状態で梱包・保管されています
生地は折り畳んでしまうとシワがつき取れなくなるケースが多く大半の用途がシワがあるとその後の加工が大変になってしまうためです
しかし今繊維業界でちょっとした問題になっているのが運送会社を使用した生地の発送についてです。昔は問題にもならなかったことが最近では大きな問題となり業界関係者の間では頭の痛いことになっています
生地の規格(生地幅)には用途によっていろいろあることを別項目で記載しておりますが180cm幅を超える物は極端に発送することが難しくなっています
1つには個人向けの小口荷物が増えたためスペースの確保などが面倒になっているためと考えていいます。生地の反物はダンボール箱で梱包することが少ないため荷台に積むと重ねて置きづらく、立てても量があると安定させるのが面倒臭いためと思います
特に300cm幅を超える物は集荷すら受付けてもらえないケースが増えています。量がまとまればチャーター便を用意すれば良いのですが1反単位での注文ではそうはいかず悩ましいのです
結局生地のままで送れないのであれば、ある程度の長さでカットして畳んで梱包し直す。又は製品加工まで請けて出荷する以外にないのが現状です
ただし全ての生地が産元で製品まで縫製加工できるかというとかなり難しいです。仕様の問題や納期・単価など条件が全て揃わないといけないので実際にはそこまで対応できるメーカーが少ないのです
そのため縫製工場では生地を一度アイロン掛けしてシワを伸ばすひと手間増えています。ではなぜ逆にシワが付いたままの生地では縫製加工が難しいのか
それはまず裁断寸法がズレる可能性があるからです。製品に仕立てるサイズが決まっている場合に自ずと裁断サイズがズレていると仕上りも狂ってくるからです。裁断サイズが狂わないためにも生地はフラットな状態で裁断したいのです
だからシワになりずらい丸巻きの状態で生地が納品された方が、その後の加工には具合が良いのです。長い反物は効率化を求める現在では非効率な商品なのかもしれませんが、モノ作りにこだわる人たちにとっては効率的な形態なのです


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