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2011.09.28 『枕の中材 #03【低反発ウレタン】』
そもそもウレタン自体は工業用のクッション材として衝撃吸収・緩和や隙間を埋める物として使用されているのが主な用途です。その中でウレタン樹脂の発泡させる過程で高反発や低反発の物が開発されていったと考えられます。

ウレタンは金型などに樹脂を流し成型させる方法と3m角など大きなサイコロ状に発泡させた物をカットして使用する手法がほとんどです。低反発な物であれば、ウレタンを押し込めばゆっくりじっわっと元の所まで戻ります。ここで安価な物は低反発と謳いつつも同じ押し込み加減でも戻りが早いです。

ややっこしい表現ですが低反発の中でも高反発よりな物ほど押し込んだ時の戻りは早くなるわけです。加重をかければその重みによって沈み込んでいく素材なので、フィット感は抜群に良いので一時期ブームになったことからもこの感触が好きな方は多いと思います。

ただこの素材は通気性がないために殆どの商品では洗濯機で洗うこともできなければ汗をかきやすい人にはあまり向かない素材でもあります。

現在では品質改良で中空化して通気性を確保したり丸洗いできると謳っている素材も出てきています。基本的にはウレタンは水分を吸ってしまうと通気性がないため、その水分は蒸発・乾燥することなくその場に留まり、カビなど細菌の繁殖につながってしまいます。スポンジで水切りをする時に強く握って水分を外に出す作業を思いおこして頂ければ想像できるとかと思います。

あとは使用される方によっては汗を吸ってダメになることは了承済みで年2回ほど買い替えて使用される方も多いと聞きます。そのため夏場に買い替えが多いと聞いたことがあります。

また冬場はウレタンの性質上硬くなってしまうので、ある程度温度がコントロールされている室内での使用が良いと思います。こんなケースは稀だとは思いますが、隙間風が入る冬の山小屋などではただの硬い枕になってしまうと思います。でもやっぱり一度この柔らかさを経験してしまうと他の素材の枕が使いづらくなる気持ちもわかります


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